「作品 樹より」2004 44×33 尾花成春

2004(78歳)
もう一つ越えたい山がある。
しかし、その山が見えない。
見えさえすれば一合目、二合目まででも登れるのだが、全く見えない。
とりつくしまがない。

絵画の道、それは終わりなき道だとはわかっていながら、その道に踏み入ることも出来ない。

苦しい。

死の寸前まで充実した制作をしたい。
ひとりで苦しい、悲しいと叫ぶ。
その感情が絵に向けばいいのだ。

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