斎藤秀三郎氏 at 共星の里展

レソラホールで開かれた「共星の里展」で尾花成春の「筑後川」を観る101歳の現役画家、斎藤秀三郎氏。少し体調を崩されていたそうですが、バスと電車を乗り継いで来られていました。頭脳明晰、創作意欲も満々。

「チューリップ」2003 F3 尾花成春

2003年3月(尾花成春77歳)
チューリップを描いた。チューリップの花、チューリップの絵、一番俗っぽい絵だと思っていた。戦前の小学校の図画本は先ずチューリップ。

黒の作品を中断して日がたち、何故か猛然とチューリップを油で描きたくなった。何か描けそうな気がしてきたからだ。写生画ではないチューリップになった。
満足している。
花を前において写生画としての構図をとりながら、写生画にならなかった。
これだと思った。

春の足跡が描けた。

鉾納社

2004.10.31 (78歳)

ただただペンを走らす
ただそれだけのこと

それは無心
それが無

それが心で描くということ

以前、わからなかったこと

今はこれだ、ということがわかってきた。