「赤シリーズ No.78」2003.2 18cmx18cm 尾花成春

2005.2(79歳)

そして、赤へ
ここではより具体的な事物を頭において新たな展開を試みた

大地・樹・人間

しかしそれも塗り込むだけの仕事
私はその塗り込むという行為の中に時間・空間・存在の究極の命題を見出そうとしているのかもしれない

限られた命
私は信じるしかない

「野見山暁治の見た100年」展 久留米市美術館

久留米市美術館で開催中の「野見山暁治の見た100年」展を観てきました。102歳の現役画家野見山暁治の作品21点と彼が見つめてきた100年にわたる日本近代洋画の展覧会です。
久留米市美術館所蔵の尾花成春「黄色風景」も展示されています。(展示風景は撮影許可をもらっています)

2023.4.27

斎藤秀三郎氏 at 共星の里展

レソラホールで開かれた「共星の里展」で尾花成春の「筑後川」を観る101歳の現役画家、斎藤秀三郎氏。少し体調を崩されていたそうですが、バスと電車を乗り継いで来られていました。頭脳明晰、創作意欲も満々。

「チューリップ」2003 F3 尾花成春

2003年3月(尾花成春77歳)
チューリップを描いた。チューリップの花、チューリップの絵、一番俗っぽい絵だと思っていた。戦前の小学校の図画本は先ずチューリップ。

黒の作品を中断して日がたち、何故か猛然とチューリップを油で描きたくなった。何か描けそうな気がしてきたからだ。写生画ではないチューリップになった。
満足している。
花を前において写生画としての構図をとりながら、写生画にならなかった。
これだと思った。

春の足跡が描けた。