投稿日: 2023年2月25日「作品 樹より」2004 44×33 尾花成春 2004(78歳) もう一つ越えたい山がある。 しかし、その山が見えない。 見えさえすれば一合目、二合目まででも登れるのだが、全く見えない。 とりつくしまがない。 絵画の道、それは終わりなき道だとはわかっていながら、その道に踏み入ることも出来ない。 苦しい。 死の寸前まで充実した制作をしたい。 ひとりで苦しい、悲しいと叫ぶ。 その感情が絵に向けばいいのだ。
投稿日: 2023年2月25日「色量位相」2002 49×36 尾花成春 2002.11 (76歳) 昨今の仕事を「色量」という事に位置づけている。 色面だけの作品を描き続けたが、それは何故か?と考えた。 それが「色量」という言葉。 キャンバスの内だけのものではなく、色量と外界(精神)との関係にあること。 「色量妙想」 色量という考えからすれば、それがどのような色であれ、色自体は意味を持たない。 その事がいいのだ。私に仕事をさせる。
投稿日: 2023年2月19日「リアルのゆくえ」久留米市美術館 「リアルのゆくえ」久留米市美術館を見て来ました。 江戸、明治から現役の作家の作品までバラエティに富んだ展示。 生人形、これにはびっくりでした。
投稿日: 2023年2月19日「野」1973 F60 尾花成春 1964.9.26 前衛運動というデモンストレーションの時代は終わった。 一人一人の作家が再び”個”に帰るときが来たようだ。 九州派もようやく解散の時期が自然に来たような気がする。 これ以上グループを続けるということは、華々しかった運動への未練だけで、それからはもう何も生まれてこないということだ。
投稿日: 2023年2月19日2023年2月19日「作品 野より」1965 尾花成春 1964.6.14 (39歳) 茫漠たる野 果てしない野 心の中の野 私の絵画の中で探し求めていた野 混沌としたリズムが一つになって、果てしなく消える時 いくつものカタチが一つになって消えること 私はやっと今日、それがつかめたような気がする